2023年1月11日、湘南海岸にリュウグウノツカイが打ち上げられた。また1月12日、富山市の四方漁港 ダイオウイカが発見された。
さらに相次ぐイワシの大量死やボラの大量発生が続出。東日本大震災の前にもイワシの大量死が発見されている。
「深海魚が海面付近に出現すると、大地震が起こる」として都市伝説会では有名だが、はたして地震の前兆なのか。
今回は2023年に入ってから発見された動物の異常をいくつかご紹介しよう。
2023年1月に起きた海の生き物の異常
海の生き物が異常行動をする原因として、考えられる4つの原因をこちらの記事で調べてみた。
1月9日 福井県の嶺南の海岸 大量のホシフグの打ち上げ
山形県や新潟県など日本海側の海岸に大量のホシフグの死骸が打ち上げられた。管理する漁港周辺だけで数万匹に上る。新潟県村上市では少なくとも10万匹が見つかりホシフグといえば、ホシフグは青森県以南の水深100~400メートルに生息し、黒っぽい体に白い斑点があるのが特徴。
1月17日には同市志積で約1・8トンが回収された。
フグときくとやはり高級な魚のイメージだが、体長は約15センチのものが多く、さらに毒があるため今後、回収して焼却処分するという。
県水産研究所は「食べないようにしてほしい」と呼びかけているそうだが、高級な魚だけに個人的にはどうにか使える方法はないのかと思った。
1月9日 大阪湾 マッコウクジラ発見

今月9日の午前8時ごろ、大阪 西淀川区の淀川の河口付近で体長およそ8メートルのクジラが海面で泳いでいるのが見つかった。
このクジラには淀川にいたことから「淀ちゃん」と名付けられた。
しかし13日に死亡し、大阪湾の沖に30トンのおもりをつけて沈められた。
1月10日 伊勢湾 ボラなどの深海魚10万匹が打ち上げ
冬から春にかけ、温かい水を求めて川にさかのぼるボラ。ボラといえばカラスミで有名だが、そのボラが伊勢湾で数10万引きも大量死していた。
リンク先の記事では「潮位の変動によって水深が変化したことや魚が大量に遡上した」といっているが、果たして本当にそうだろうか。
ちなみに2022年にも3月6日には東京都の大田区で1000匹以上のボラが、3月8日に大阪で7500匹のボラが死んでいるのが発見されている。
1月11日 湘南海岸 リュウグウノツカイ打ち上げ
リュウグウノツカイといえば打ち上げられたら巨大地震がくる、とオカルト界では有名な深海魚だが、今回湘南の海岸に打ち上げられた。
2022年の能登半島で起きた地震の前にもリュウグウノツカイが生きたまま捕獲されていた。
1月12日 兵庫県 ダイオウイカ捕獲
兵庫県香美町の香住高の生徒が12日、学校近くの海に浮いていたダイオウイカを生きたまま捕獲したらしい。
5・4メートルで、2本の「触腕」と8本の足は全て残った状態だったそうだ。
1月15日 オホーツク海側 大量のイワシ打ち上げ
オホーツク海側の斜里町で、大量のイワシが海岸に打ち上げられた。
8日のクジラ発見に引き続きイワシが大量発生、これはやはり地震と関係がありそうだ。
1月17日 富山県 リュウグウノツカイ打ち上げ
富山県氷見市宇波の沖合1キロ、海底27メートルにしかけた定置網を引き上げたところその網に2匹もかかっていたという。
11日には湘南でもリュウグウノツカイが上がっているが、それほど頻繁に打ち上げられる魚ではないので大きな地震が来ないことを祈る。
1月19日 東京湾 クジラ発見
19日午後1時20分ごろ東京湾アクアラインの近くでクジラのような大型の海洋生物が確認された。
海水温上昇で迷い込んだと言われているが、なぜ海水温が上昇しているのかが気がかりだ。
1月20日 富山湾 リュウグウノツカイ捕獲
17日に引き続き、3匹目のリュウグウノツカイが捕獲された。
これほど直近でリュウグウノツカイが発見されるのもまた珍しい。
1月半場 東京湾 100頭近くのイルカ発
クジラに引き続き、100頭近くのイルカが東京湾で発見された。
イルカが食べてしまうため、東京湾で採れる貝類やアナゴなどの寿司ネタが減ってきているという。
2023年2月に起きた海の生き物の異常
2月7日 糸魚川市 大量のイワシ打ち上げ
糸魚川市の住民もこんな現象は初めてだという。
専門家は、沖合で何かの影響でパニック状態になった可能性があるといっている。
こんなにも大量に打ち上げられるぐらいパニックになるとは、海の中で何が起こっているのだろうか。
増えすぎたクジラに追われたという原因も考えらるが、そしたらもっと以前から大量に打ち上がっても不思議ではない。
2月13日 名古屋市北区の堀川 大量のボラ発見
1月の伊勢湾に引き続き、再び名古屋で大量のボラが発見された。しかし、同じ時期に品川区を流れる立会川で2003年2月大量のボラが発見されている。
2月13日 松太枝浜 大量のイワシ打ち上げ
イワシは海水の温度に敏感らしいが、これほど大量に打ち上がるのは不思議でならない。
また、その海水温の変化だとすれば、なぜ富山湾に集中しているのか。
富山県は1980年台にイワシの捕獲量はピークを迎え、現在まで衰退してきた。そのため温度変化なのではという根拠だが、この数十年でそれほどまで巨大な温度変化があるだろうか。
さらに富山は一番地震が少ない県で安全とされているが…今後が不安だ。
2月15日 志賀島海水浴場 フグ謎の大量死
1月の福井県の嶺南の海岸に引き続き、日本海側と太平洋側でも同じくフグが大量に見つかっている。福井県の時はフグは死亡していたが、今回福岡県では酸素を求めて生きた状態で見つかっているので不思議だ。
表で見る海の生き物の異常
日付 | 場所 | 魚の種類 | 現象 |
---|---|---|---|
1月9日 | 福井県 | ホシフグ | 打ち上げ |
1月10日 | 浜松市 | ボラ | 魚数十万匹死亡 |
1月11日 | 湘南 | リュウグウノツカイ | 打ち上げ |
1月12日 | 兵庫県 | ダイオウイカ | 捕獲 |
1月15日 | オホーツク海 | イワシ | 打ち上げ |
1月17日 | 富山県 | リュウグウノツカイ | 打ち上げ |
1月19日 | 東京湾 | クジラ | 発見 |
1月半場 | 東京湾 | イルカ | 発見 |
過去の巨大地震で起きた海の生き物の異常
東日本大震災の一ヶ月前にも深海魚が打ち上げられていたという。今回発見されたリュウグウノツカイやクジラなどいくつか共通点があるので興味深い。
2011年3月11日 東日本大震災
チョウチンアンコウ
2011年2月13日 静岡県沼津市チョウチンアンコウ発見。
ベテランダイバーの方が、通常では水深1,200mほどに生息するはずの「チョウチンアンコウ」を超浅瀬で発見。25年間のダイバー経験があるが初めての発見だそうだ。
クジラの座礁
発生の7日前に茨城県・下津海岸に54頭のクジラが座礁している
イルカの打ち上げ
地震の3日前 三陸海岸でイルカが348頭、茨城県では50頭の打ち上げられていた
1995年1月17日 阪神淡路大震災
2004年8月 紀伊半島南島沖地震
震災の4日前に三重県の南島町沖に設置した海に仕掛けた網でリュウグウノツカイが捕獲
リュウグウノツカイも日本の沿岸に1年間で十数匹が打ち上げられていた。
2011年2月 ニュージーランド クライストチャーチ大地震
2日前にニュージーランド南部でクジラが100頭以上打ち上げられていた。
まとめ
1月に入ってから10件もの海の生き物が異常行動をしている。
地震との因果関係は定かではないが、あながち否定もできない。
なんと言っても気がかりなのが「リュウグウノツカイ」が打ち上げられると地震が来る、というほど有名なツカイが短期間で2ヶ所、合計4匹も発見されているので大きな地震が来ないことを祈る。
コメント