今更聞けない!世界を牛耳るフリーメイソンやイルミナティとは何か?歴史と秘密に迫る

オカルト

陰謀論を知らない人でもフリーメイソンとイルミナティという名前は知っている人が多いのではないだろうか。しかし多くの人々はこれらについて正確に知らずにいることが多いようだ。

一方で、これらの秘密結社には陰謀説がつきまとうこともあり、謎めいたイメージがあることも事実である。

そこで本記事では、フリーメイソンとイルミナティについての基本的な情報や、陰謀説との関係性、実際にどのような活動を行っているのかについて解説する。

これらの秘密結社について深く理解することで、一層深い洞察や考察を得ることができるかもしれない。

フリーメイソンとは

フリーメイソンの歴史

フリーメイソンは、世界的に知られる秘密結社の一つだ。その起源は、中世に石工たちが職業技術を伝承するために作った結社、聖ヨハネ団にさかのぼる。

現在のフリーメイソンは、自由主義的な価値観を持ち、自由、平等、博愛を大切にしている団体だ。

彼らの活動内容は、外部には秘密にされているため、陰謀論的な見方がされることがあるが、一般には知られている範囲内での慈善活動や文化交流、啓蒙思想の普及に取り組む。

フリーメイソンは、政治家や著名人など、様々な分野で活躍する人々がメンバーになっており、組織内には階級や地位がある。

ただし、フリーメイソンの活動内容は、秘密主義に包まれているため、一般的には知られていない。

フリーメイソンの起源

聖ヨハネ団の当時、石工職人たちは、職人ギルドと呼ばれる組織に所属しており、建築物の建設や修繕に従事していた。

その中で、石工たちは技術や知識を共有するために秘密結社を結成し、これが後のフリーメイソンの起源となった。

フリーメイソンは、やがて職人ギルドから独立し、単なる建築士や職人たちの組織から、哲学や宗教、道徳、社会改革などを考える組織へと変化していったのだ。

フリーメイソンの語源

「フリーメイソンリー(Freemasonry)」という言葉は、”freestone masonry”という言葉に由来しする。

“freestone”は、自由石とも呼ばれる石材で、加工が比較的容易であり、高品質の建築物に使用されていた。

“Masonry”は石工職人を意味し、つまり”freestone masonry”は、自由石材工という意味になる。その後、自由石工たちの組織が”Freemasonry”と呼ばれるようになり、現在に至る。

フリーメイソンの階級

Yahooニュースより

フリーメイソンには、一般的に「ブルーロッジ(青のロッジ)」と呼ばれる基本的なロッジがある。ブルーロッジには

  • マスターメイソン(棟梁)
  • フェローメイソン(職人)
  • エンタード・アプレンティス(徒弟)

の3つの階級が存在する。

ちなみにそれぞれ階級によって握手方が違う。

職種呼び名握手方
徒弟徒弟の握手法『ボアズ』
職人職人の握手法は『ヤキン』
棟梁『ライオンの握手法』

ちなみにこの『ライオンの握手法』はシンボルマークでもある定規とコンパスを表している。

一般に、エンタード・アプレンティスはフリーメイソンとしての基礎を学び、フェローメイソンはその技術を深め、ロッジの運営に携わるようになる。

マスターメイソンは、フリーメイソンとしての最高位であり、ロッジの指導者として、フリーメイソンリーの信条を広める役割を担う。

また、ブルーロッジの上には、いくつかの高位のロッジや団体がある。これらの団体は、フリーメイソンリーにおける特定の分野に焦点を当て、メンバーによるさらなる研究や啓発を行うことを目的としている。

高位のロッジや団体には

  • ロイヤルアーチ
  • スコティッシュリート
  • ナイトテンプラー
  • シュライナー

などがある。

ボアズとヤキンとは

ボアズとヤキンは、フリーメイソンリーにおいて重要な象徴的な役割を果たす2人の人物である。

これらの人物は、ソロモン神殿の建設に関わっていたという伝説的な人物であり、フリーメイソンリーでは兄弟愛と信仰の象徴とされている。

ボアズは、メイソンリーにおいて、力と耐久力を表す柱の名前。彼は、大工兄弟たちに建設の技術を伝え、それぞれの仕事を監督した。

一方、ヤキンは、美しさと調和を表す柱の名前とされている。彼は、芸術的な要素に精通し、神殿の装飾や美的価値を高めるための技術を提供した。

ボアズとヤキンは、兄弟愛と信仰の象徴として、フリーメイソンリーの実践において、人間の関係性において必要な力と美を表す大切な要素となっている。

ちなみにきゃりーぱみゅぱみゅのPVでもこのボアズとヤキンそっくりな動画があるので興味深い。

YOUTUBEより

フリーメイソンの会員

フリーメイソンは本来男性のみの組織だったが、現在では女性やLGBTQ+の人々も参加できるようになっている。

ただし、各国のロッジによって方針が異なるため、女性やLGBTQ+の人々が参加できる場合とそうでない場合がある。また、LGBTQ+に関わらずアメリカやフランスなどでは女性が会員だったり、女性だけのフリーメイソン関連団体も存在したりしている。

また、いくつかの国ではフリーメイソンが違法とされているため、その国では誰も参加できない。

定規とコンパスのシンボルマーク

フリーメイソンのシンボルマークには、コンパスと直角定規が含まれている。

これらのシンボルは、フリーメイソンの信念である「自己啓発」や「真理探求」、そして「道徳的な生き方」を象徴している。

また、Gという文字が真ん中にあるが、それは英語で幾何学を意味するジオメトリーの頭文字から来ているという見方が一般的のようだ。神を意味するGodの頭文字とのも見方もある。

コンパスは、知識と範囲を表し、直角定規は正確さと正義を表す。また、これらのシンボルには、フリーメイソンが建設業者の伝統から発展してきたことを示す意味もある。

フリーメイソンの意外なメンバー

主に海外で有名な人物をピックアップしてみたが、以下のように数々の著名人たちもフリーメイソンの会員だそうだ。

芸能人名国籍職業
ジョージ・ワシントンアメリカ合衆国政治家
ベンジャミン・フランクリンアメリカ合衆国政治家、発明家、作家
ダグラス・マッカーサーアメリカ合衆国将軍
オーソン・ウェルズアメリカ合衆国映画監督、俳優、脚本家
フランクリン・D・ルーズベルトアメリカ合衆国政治家
ウィンストン・チャーチルイギリス政治家、作家、軍人
サルバドール・ダリスペイン画家、彫刻家、作家
バズ・オルドリンアメリカ合衆国宇宙飛行士
ブザ・アルドリンアメリカ合衆国宇宙飛行士
リチャード・プライヤーアメリカ合衆国コメディアン、俳優
ジョン・ウェインアメリカ合衆国俳優

フリーメイソンの入会方法

フリーメイソンに入会するには、普通は既存のメンバーから紹介を受ける必要がある。

つまり、自分から入会を志願することはできず、フリーメイソンに興味を持っている場合は、既存のメンバーに声をかけてもらうか、公式ウェブサイトなどから情報を入手して、自分に合った方法でアプローチすることが必要だ。

入会希望者は、自己紹介書を提出し、入会希望の意思を示すことが求められる。

その後、地域のロッジ(支部)から招待状が送られてくる。招待状を受け取ったら、面接を受け、入会の可否が決定される。

また、入会には特定の条件がある場合がある。たとえば、一定の年齢や職業、宗教、国籍、性別などが制限されていることだ。

フリーメイソンに入会するには、熟考と覚悟が必要であり、特に入会後には、一定の手続きや費用が必要な場合があるため、入会についてよく理解し、自分自身がフリーメイソンにふさわしいと感じることが大切である。

イルミナティとは

「イルミナティ」という言葉は、複数の異なる意味合いで使用されており、その歴史については多くの論争があるため、明確な答えを出すことは困難だ。

以下に、代表的な2つの「イルミナティ」について簡単に説明する。

バイエルンのイルミナティ(Order of the Illuminati)

アダム・ヴァイシャウプト

バイエルンのイルミナティは、18世紀末にドイツ・バイエルン州で設立された秘密結社だった。

創設者はアダム・ヴァイシャウプトという哲学者で、当初は啓蒙主義思想を基盤とした自由主義的な団体である。

しかし、次第に秘密主義的な性格を帯び、政治的陰謀を企んでいるという噂が広まった。このため、バイエルン公カール・テオドールは、1785年にイルミナティを非合法化する布告を発し、解散させた。

その後、イルミナティは公式には消滅したとされているが、陰謀論者たちは、彼らがその後も秘密裏に活動を続けていると主張している。

陰謀論的なイルミナティ

陰謀論的なイルミナティは、18世紀末にバイエルンのイルミナティが解散した後、新たに設立されたとされる秘密結社であり、陰謀論においては、世界を支配するエリート層が結成している秘密結社として扱われることがある。

この陰謀論によれば、イルミナティは政治や金融、メディアなどの分野で影響力を持ち、陰謀を企んでいるという。

ただし、これらの主張には根拠が乏しく、現代の歴史家や研究者たちからは、科学的に説明できない陰謀論であると批判されている。

イルミナティの起源

イルミナティという言葉が最初に使われたのは、16世紀末から17世紀初頭のスペインで、啓蒙思想家や科学者、哲学者らが自由主義的な知識人集団を形成し、ラテン語で「光を持つ者たち」という意味の「Illuminati」と呼んでいたことに由来する。

しかし、一般に「イルミナティ」といえば、18世紀末にバイエルンで設立された秘密結社「バイエルンのイルミナティ」を指す。

この結社は、自由主義的な思想を持ち、啓蒙思想家やフリーメイソンリーの一派とされている。バイエルンのイルミナティは、教育・社会改革・宗教的自由主義などを掲げ、世界をより平等に、より自由な社会にすることを目的としていた。

しかし、イルミナティには陰謀論が存在し、その目的が「世界を支配すること」であるという噂や、政治家や有名人が秘密結社に参加しているという陰謀論が広がった。これらの陰謀論は、証拠に基づかない根拠の薄いものが多く、現在でも否定されている。

イルミナティの語源

「イルミナティ」の語源はラテン語の「illuminare(照らす)」から来ている。これは、光をもたらすという意味合いがある。

18世紀末にバイエルンの哲学者アダム・ヴァイシャウプトが設立した秘密結社「バイエルンのイルミナティ」は、啓蒙主義思想を基盤としており、知識を拡大し、人々を啓発することを目的としていた。

そのため、「イルミナティ」という言葉は、当初は知識と啓発を象徴するものとして用いられていたのだ。

ただし、その後、陰謀論的な説が広まったことにより、イルミナティという言葉自体に否定的なイメージが付きまとっているという側面もある。

イルミナティの組織の構成

バイエルンのイルミナティは、当初は「完全な人間」と呼ばれる高度な哲学的、科学的、宗教的知識を持つ人々のみが入会できる組織だった。

  • トップ・グループ:最高指導者である「総長(General)」を含む7人の指導者で構成。
  • 真のイルミナティ:「内円(Intern)」と呼ばれるこのグループは、完全な人間として認められた者のみが入会できる最高位のグループ。
  • 従属グループ:「外円(Extern)」と呼ばれるこのグループは、完全な人間になるための候補者や、内円のメンバーに近しい者たちで構成。

組織は、内円のメンバーが外円の候補者を選び、彼らを自分たちの教えに導くことで拡大していた。また、組織は秘密主義を重んじており、入会希望者は入会手続きや詳細な情報を知ることができなかったため、一般的な結社とは異なる性格を持っていた。

イルミナティのシンボルマーク

イルミナティのシンボルマークにはいくつかあるが、最も有名なのは「三角形と目」、いわいる「プロビデンスの目」と呼ばれているものだ。

フリーメイソンの定規とコンパスにも似ているので、プロビデンスの目がフリーメイソンのシンボルマークと思われてしまうことも多い。

このシンボルは、未知の神秘や知識、啓蒙、意識の目覚めなどを表している。三角形は、三位一体や三つの力の象徴であり、目は、神の目や啓示を示すとされている。

また、三角形の頂点にはしばしば光や炎が描かれ、それが知識や啓示の光を表していると解釈されることもある。

その他にも、オウムの目や太陽などのシンボルが使用されることもある。ただし、イルミナティに関する情報が錯綜しているため、シンボルの解釈についても複数の説が存在し、はっきりとした解答はないとされている。

フリーメイソンとイルミナティの関係

イルミナティがフリーメイソンリーの一派として存在していたという主張は、一部の陰謀論者や都市伝説などで言われることがあるが、歴史的には裏付けがない。

フリーメイソンは18世紀にイギリスで結成された団体であり、一方のイルミナティは18世紀後半にドイツで結成された団体だ。

イルミナティは当時の教育界や知識人層の中で広がり、フリーメイソンリーと同様に啓蒙主義の思想を持ち、科学や哲学の発展を目的としていた。

しかし、イルミナティが秘密裏に政治的な影響力を持とうとしたという疑惑が生じ、バイエルンの当局によって解散させられてしまった。

一部の人々は、イルミナティがフリーメイソンリーの内部に潜入して影響を与えていたと主張したとするが、これは証明されていない。

実際、フリーメイソンリーは個人の信条や政治的立場に関係なく、様々な人々が参加することができる公開された組織であり、イルミナティがその中に存在したという根拠もない。

まとめ

イルミナティとフリーメイソンは、どちらも秘密結社であることから、多くの陰謀論や憶測が飛び交っokarutoていることでも知られている。

イルミナティやフリーメイソンには、シンボルマークや秘密の儀式、言葉などがあることから、多くの陰謀論や憶測が広まっている。

しかし、これらの主張は証拠が乏しく、多くの場合、事実と異なっていることが指摘されている。一方で、フリーメイソンやイルミナティは、人権や自由、啓蒙思想の発展に貢献したものもあるのだ。

よって、必ずしも両者が”世界を支配している”とは限らないといえるが、少なからず内部分裂などでそういった方向に行ってしまった人たちもいるだろう。

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